今日はwashioです。
今回は、アクリル絵の具の仕上げ剤をどうするかというテーマの記事です。
アクリル画の仕上げ。ツヤツヤにするのか、マットな感じがいいのか?
やっとの思いで一つの作品が出来上がろうとするまさにその時。
仕上げの感じはどのようにしよう?
悩むところですよね。
仕上げとは、大まかに言って
- 画面の保護ニス(バーニッシュ)
- 側面処理
- サイン
ですが、ここでは仕上げ用のニスのお話をします。
目次
バーニッシュの種類(washio使うものをご紹介)
ここで使うバーニッシュは、Wasioが何年か悩みつつ、実際に使ったものを紹介します。
また、リキテックスの物だけになってしまうので、偏っていてごめんなさい。
リキテックス グロスバーニッシュ
リキテックスグロスバーニッシュは、ちょいツヤが出て、高級感がある絵に仕上がるのでお気に入りで一番使用量が多いです。
比較的さらさらしていて塗りやすいと思います。
ツヤツヤ感もわざとらしくなくて、交換の持てるツヤツヤです。
リキテックス ハイグロスバーニッシュ
リキテックスハイグロスバーニッシュは、ホントにツヤツヤになります。
一見まだ乾いてないのかなと思うくらいにツヤツヤです。
ちょっとだけわざとらしいかなと思うほどです。
でもゴージャス感は抜群で、ジェルメディウムを使って描いた作品は、更にツヤツヤで、油彩画のようになります。
この雫の葉っぱの作品は、雫がツヤツヤに表現したかったので、ハイグロスバーニッシュでよかったと思います。
リキテックス サテンバーニッシュ
リキテックスサテンバーニッシュは、平たく言うとつや消しニスです。
つや消しニスですが、複数重ね塗りをすると、ツヤが出てしまいます。そして少し曇った感じになりやすいので、1〜2度塗りのほうがが良いと思います。
リキテックス パーマネントマットバーニッシュ
リキテックスパーマネントマットバーニッシュは、以前のマットバーニッシュよりさらにつや消しと言うことですが、あまり重ね塗りをするとツヤっぽくなってしまいます。
そのまま
仕上げのニスを使わない方もいるようです。
作者の方のこだわりは様々ですが、作品の保護と言いう観点から見ても、何らかの仕上げ剤は使ったほうが良いと思います。
アクリルガッシュで描くときなどは、あのガッシュのマットな感じが良くて描くのですが、マットバーニッシュを使ってもなんとなくガッシュ特有のマット感が消えてしまう気がします。
そんな感じを狙った作品は仕上げニスは使わないこともあります。
バーニッシュの目的(Washio流)
バーニッシュ(ワニス)の塗り方。
バーニッシュの目的は、
作品の傷。
作品の汚れ。
紫外線からの保護。
など全体に作品を守る観点から使用するのですが、もう一つ目的の大きな理由は、作品の質感を高めることでもあります。
アクリリック絵の具も、集めに塗るとツヤが出てきます。
水を多めに使うと、少しマットな感じになります。
また使用色により、不透明・半透明・透明、と透明度も違います。
色によって仕上がった時に、ツヤのある部分と、マットな部分が出てくるので、バーニッシュでそのツヤ感を統一させてあげることも大きな目的になります。
ツヤの出るバーニッシュは、仕上げに厚めに塗ると、描いた絵の立体感が増すような気がして良く使います。
絵の具を塗った表面の微妙な凹凸が、仕上げ剤によってなめらかに反射することで、奥行きのある表現を感じられるのではないのでしょうか。
塗り替え可能なバーニッシュ
バーニッシュの中にhあ、塗り替え可能なものもあります、
リキテックスで購入できるソリューバーバーニッシュです。
リキテックス ソリューバーバーニッシュ
リキテックスソリューバーバーニッシュは、油性のニスです。
再溶性の油性のニスで出来ていて、ソリューバーシンナーを使って落とすことが出来ます。
経年変化・劣化した作品の表面をソリューバーバーニッシュで仕上げた作品は、塗り替えが可能です。
ソリューバーシンナー
ソリューバーバーニッシュで仕上げた作品のバーニッシュの塗り替えに、古いバーニッシュを落とすために使います。
ソリューバーバーニッシュは使い方が少し違う
ソリューバーバーニッシュは使いかたが、ほかのバーニッシュと少し違います。
ソリューバーバーニッシュを作品に塗る前に、グロスバーニッシュを塗ります。
乾かしたその上に、ソリューバーバーニッシュを塗っていきます。
ソリューバーバーニッシュを塗る前に、グロスバーニッシュを塗るのは絵具との間に遮断層を作るためで、ダイレクトにソリューバーバーニッシュを塗ってしまうと、ソリューバーシンナーで落とす際に、作品を傷めてしまいます。
間違わずに使いましょう。
まとめ
作品の仕上げに、グロスを使うかマットを使うかは、その作品の種類や目的にもよります。
もちろん作者の好みが大きいと思いますが・・・。
ただどんな仕上がりになるのか、いろいろな種類の仕上げ剤を使ってみて、自分の作品や好みに合ったものをつかいわけたいものです。
私、washioも50歳を過ぎて初めてアクリル絵の具を使いました。
私たち画子供のころは、透明水彩絵の具が、ポスターカラーを使う機会しかなかったものです。
今では中学生になると、地域にもよりますがアクリルガッシュを使って絵を描くことのほうが多いようです。
もちろん透明水彩絵の具やポスターカラーなども、安価にホームセンターなどで購入できます。
色々な表現が出来る良い時代だと思います。
ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
washio