病気と健康

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)手術の体験談

作品を制作中に鼻水が垂れてきて集中できない。

肝心なところでくしゃみが出て、しくじってしまう。

そんな状態を早く改善して、良い作品を作りましょう。

(この記事は私自身が実際に体験したものですが、

個人差があるものなので、参考にされてご自分の判断でお願いします。)

副鼻腔炎は悪化させると命にかかわる?

慢性副鼻腔炎、昔は蓄膿症と呼ばれていました。

人によっては気が付かない間にかなり悪化している場合があります。

私の場合気が付かないうちに悪化したというよりもその時のつらさが

慢性副鼻腔炎からきているとは思いませんでした。

結局

半年間の抗生物質投与

歯科医での抜歯治療

慢性副鼻腔炎は合併症で命にかかわると医師に伝えられ

慢性副鼻腔炎手術に至りました。

もっと早いうちに専門の医師に診てもらっていれば

こんな苦労はせずに済んだと思います。

気になり始めたころから、手術

そして手術後の経過を

手術に踏み切れずに、少しでも悩んでいる方の

参考になればと思い記事にしました。

慢性副鼻腔炎を知らずにただの花粉症だと思っていた。

花粉症の症状が出始めたのは、私がちょうど40歳になったころでした。

周りに花粉症を患ってる仲間が何人かいたので、自分の症状も

花粉症だということはすぐにわかりました。

ドラッグストアで売っている花粉症のお薬を飲むと

なんとなく症状も良くなった気がして、しばらくそれで過ごしていました。

 

丁度その年の秋ごろに、咳が止まらず、質の悪い風邪だと思い

風邪薬を飲んで、症状は悪化するばかりで、仕方なく近所にある内科に診察

してもらいに行きました。

すると聴診器をあててすぐに「これは喘息ですね」と

まさか自分が喘息にかかるなんて夢にも思っていなかったので驚きました。

医師に花粉症の話をすると、気道に起きるアレルギー性疾患という点から類似した病気

と言われ、花粉症のお薬と気管支喘息のお薬と処方していただきました。

後日地域の総合病院で呼吸器科の専門医に診察していただきましたが、

同じ説明があり、「私は、気管支喘息とアレルギー性鼻炎を患っているんだな」

と納得してしまいました。

その納得してしまったことが今では反省の時だったのかもしれません。

担当医の移動で自宅に近い病院へ変わる。

その後数回通院しますが、ある日担当医が移動してしまい、

面倒くさくなって自宅の近くの病院の内科に行きました。

自分の中では気管支喘息はお思い病気でアレルギー性鼻炎は

花粉症なので大したことない病気。

と決めつけて、近くの病院で初めて診察を受けた時も、

「気管支喘息でこんな薬を飲んでいましたのでそれを下さい」

「ついでに花粉症の薬もください」

そんな調子で薬を処方していただきました。

 

その病院でも担当していただいた医師に移動があり、

次の医師に引き継いでもらいましたが、

「症状はどうですかー」「いつものお薬でいいですねー」

そんな感じで何年も同じ薬を処方していただき、

ただ、ただそれを使う毎日でした。

医師が変わるたびに、「同じ効き目だからこちらの薬にしましょうね」

と医師に言われるままにいくつか薬が変わりました。

 

気管支喘息のお薬は

フルタイド100ロタディスク・メプチンエアー

フルタイド100ディスカスメプチンエアー

キュバール100エアゾール・メプチンエアー

アレルギー性鼻炎は

アレロック錠5

クラリチン錠10mg

と変わりましたが、基本の効能は同じ物のようです。

40歳ころ国保の特定検診を受け、血液検査で高脂血症と言われ

リバロ錠1mgを飲み始め、

気管支喘息・アレルギー性鼻炎・高脂血症

の三種類の薬をずーっと飲み続けていました。

それでも3カ月おきに通院し血液検査を行っていましたが、

医師が主に見るのは、コレステロール値と中性脂肪値でした。

アレルギー性鼻炎の症状がひどく耳鼻咽喉科へ行く

内科で薬を処方してもらい続けて、10年くらい経った頃、

あまりに鼻水とくしゃみがひどくなり、耳鼻咽喉科に行きました。

まずは検査でレントゲンを撮りましたが、患部が白く濁っていました。

 

もっと詳しく判断するためにCTスキャンで断層写真を撮りました。

鼻腔の周囲には副鼻腔という空洞があります。

ほっぺたの裏側にある上顎洞、両目の間にある篩骨洞、おでこの裏にある前頭洞。

私の場合、ほっぺたの裏側にある上顎洞と両目の間にある篩骨洞まで炎症が起きていて

腫れた粘膜が鼻腔まで広がって、ポリープができていると言いうことでした。

とりあえず保存的治療としてマクロライド系抗生物質を使い2〜3か月様子を見たのですが

全く改善が見られなかったので、手術を勧められました。

私は手術ということが怖かったので、保存的治療をもう少しやれないのかとお願いし

もう3か月様子と見ましたが、それでも全く改善が見られなかったので、

翌月に手術が決まりました。

手術前日

手術の前日から検査入院をして、おおよそ1週間で退院の予定です。

検査が終わり、医師からの説明を受けました。

・閉鎖した自然口(排泄路)を清掃し、自浄作用を回復。

・歪んでいる鼻中隔の軟骨(鼻中隔湾曲症)を形成しなおす。

・鼻茸(鼻ポリープ)の切除

3種類の手術を行う。

手術時間は麻酔も入れておおよそ2時間。

麻酔は全身麻酔で行う。

明日の手術のためにしっかり睡眠をとるようにと言われましたが、

緊張と不安で、ほとんど眠ることが出来ませんでした。

手術当日

朝から点滴が始まりました。

もちろん食事はとれませんでしたが、

点滴のおかげで空腹感は全くありませんでした。

病室で手術の準備のための紙パンツに履き替えて時間を待ちます。

時間になり、手術室入り口まで歩いていきました。

手術室の扉を開けてもらうと、意外にも長い廊下があり、

いくつかの手術室の扉があります。

麻酔医に連れていかれ中に入り、そのまま手術台に寝かされました。

マスクを口元に当てられ、麻酔を描けますよーと麻酔医の声が、「1....」

3はほとんど聞けなくて、自分の感覚ではその直後に「無事、手術が終わりましたよ」

耳鼻科医師の声がしました。

手術後

意識がはっきりしてくると、呼吸がうまくできなくて慌てました。

医師からの説明だと、

「両方の鼻に止血の為の綿が沢山詰まっているので、3日間くらい我慢してください」

ということでした。

ベットに乗せられたまま病室へ向かいました。

病室で看護師からの説明がありました。

・一晩くらいは出血があるが、血液には催吐性があるため飲み込まずに

ティッシュペーパーに必ずだすこと。

・トイレに行きたくなったら呼んでください。色々外しますから。

そんなっ説明がありました。

(この時に気付いたのですが、全身麻酔の手術ですが、

導尿カテーテルはしませんでした。導尿カテーテルを使っていないのに

腕には点滴・口には酸素吸入器・指にはパルスオキシメーターという脈拍と

動脈血酸素飽和度を測る器機、など沢山付いたままでした。)

数時間立つと麻酔も切れてきて、鼻と頭にかなりの痛みがあり

看護師にお願いして痛み止めをもらいましたが、

ほとんど眠る事はできませんでした。

止血ガーゼの抜去

翌朝から食事が出ました。

汁物と流動食でしたが、両方の鼻がふさがれているため、

においというものを感じられず、食事は口と鼻と目でするものだとシミジミ感じました。

頭痛はいほぼ一日中、鼻が痛いのか頭が痛いのかわからない状態。

痛み止めをもらってほとんど寝ていました。

 

3日目になり、看護師に「今日は鼻のガーゼをとります」

と伝えられました。

時間が来て処置室に行き、待っていたのは担当医ではなく初めて見る医師。

診察椅子に座りステンレス製の膿盆を自分で持たされてピンセットを鼻に突っ込まれて

一気に引き抜かれました。

ものすごい激痛とともに鼻水の塊や血の塊がゼリー状になって一緒に出てくる。

片方の鼻で2〜3個あったように記憶しています。

抜くたびに再び、激痛と鼻水や血の塊。

痛みでうつむこうとすると、医師におでこを手で押し上げられ引き抜かれる。

その繰り返しでした。

処置が終わったとき時には、痛みの辛さでヘロヘロでした。

手術前に調べたときには、ガーゼの抜去の時も麻酔をする

という情報がありましたが、やり方は病院によって違うんですね。

もし心配な方は、事前に確認したほうが良いかもしれません。

 

ガーゼを抜去してあまりに痛かったので、病室に戻って痛み止めをもらいました。

両鼻の穴には軽めですが、コットンが詰めてあるので気にはなりましたが、

そのまま夕方まで寝てしまいました。

目が覚めると痛みはほとんどなくなり、

鼻の通りが、ここ数年にないくらいすっきりしていました。

今までの苦しみがうそのようで、その日の夕食はすっかり完食しました。

その後はどんどん良くなるばかり。

ここまで来ると、早く退院したくて仕方がありません。

退院それから

退院の日は、外来で担当医の診察を受けてすんなり退院。

退院後は、医師の指導で、1週間 鼻にコットンを詰めてマスクをしていました。

また、毎朝毎晩鼻うがいをし、2週目からは、夜だけすればよいと言うことでした。

鼻うがいには病院の売店で購入した

「ハナクリーンs(ハンディタイプ鼻洗浄機)」を使いました。

病院の売店では4000円台で購入しましたが、

Amazonだと2000円台で買えます。

入院中は病院内で処置をしてくれるので、自分で鼻洗浄はしません。

退院までにAmazonなどで買ったおいたほうがお得ですよね。

ハナクリーンには洗浄剤も同梱されています。

退院後一カ月くらいは洗浄剤を買い足していましたが

看護師の(ここだけの話)で

食塩でも代用ができるとのことで、しばらくしてから試してみました。

食塩の濃度は生理食塩水と同じくらいの1%くらいが目安です。

それより少ないと、鼻の奥がツーンとかなり痛い思いをしますので気を付けましょう。

 

その後の診察は、

1週間後

1か月後

3か月後

その後は半年ごとに定期診察です。

担当医に定期的に様子を見るのがベストというアドバイスをいただいたので

その後現在まで、半年から1年ごとに点検のため来院しています。

まとめ

美容師という仕事柄、接客時間も長く会話をしながらの施術など

集中力もいる仕事なのでアレルギー性鼻炎の鼻水にはとても悩まされました。

手術の話をされたときは、怖くて不安でインターネットネットで調べまくったのですが、

手術が終わり、毎日のスッキリして快適な生活を思うと、

本当にもっと早く手術に踏み切るべきだったと思います。

医師から手術をすすめられているが、躊躇している方。

その時は大変な気がしますが、手術を乗り越えた後に

素晴らしく気分の良い毎日がやってきます。

勇気を出して頑張ってください。

 

 

 

 

 

 

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