絵を描く

水彩画、水張りせずに描いてヨレヨレになった作品のヨレを直す方法。

こんにちはwashioです。

今回は、先日washioが失敗を克服した方法をシェアしたいと思います。

皆さんは水張りをするのが面倒だと、描き始めてから想像以上に紙がヨレて困った経験はないでしょうか。

タイトルには、「水彩画、水張りしなくてヨレヨレになった作品のヨレヨレを直す方法。」

とありますが、今回の出来事の経緯を説明すると、

 

作品がヨレヨレになった経緯

  1. 木製パネルにきちんと水彩紙を水張りしました。
  2. 無事作品が完成。
  3. 水彩額縁に入れるために木製パネルから描いた作品をはがしました。
  4. はがした作品のパネルに巻き込んであった折り目が気になる。
  5. 折り目を切り落とすと額装の時マットのサイズがギリギリ。
  6. 悩んだ末にアイロンをかけた。
  7. 折り目はキレイになったが、作品全体がゆがんで波打ってしまった。

 

と、こんな感じで情けないものになってしまいました。

もう一度描きなおすのはとても考えられないし・・・

水彩画なので、全体を濡らして水張りしなおすこともできないし。

 

そこで、ダメもとで「作品面」を濡らさない水張りを試して成功したお話です。

実際に紙のヨレを直したときの画像で記録し忘れたため、今回は改めてヨレタ作品を直す工程を記事にしました。

 

参考までにゆがんだものを直した作品がこちらです。

 

作品面を濡らさないで水張りする手順

用意するもの

  • べニア板
  • ホッチキス
  • 水スプレー
  • 刷毛
  • プラスチック板アクリル板など

これだけです。

 

 

手順

 

  1. 作品を裏側から水スプレーで濡らしていきます。
  2. 表面の画面まで水が浸透しすぎないように注意して、その水分が表面に浸透してくる手前ではがします。
  3. 4ミリ厚のべニア板にホチキスで固定します。
  4. 平らなところに平たくおいて、一晩乾燥させます。
  5. 翌日完全に乾いているか確認してホチキスを外します。

以上

 

用意するべニア板は、あまり薄くないもの、4ミリ以上のものが良いと思います。

あまり薄いとべニア板自体がしなってしまい、うまくいきません。

パネルになっているべニアなら、枠があるのでしなりませんが、ホッチキス止めをするので、パネルの表面が傷みます。

もったいないから普通のべニア板でやりました。

よれた作品

水張りをせずに描いた作品です。見事にヨレヨレになってしまいました。

F3サイズの画用紙です。

厚みのある水彩紙ならF3サイズぐらいならこんなによれませんが、薄い紙はダメですね。

防水のためのプラバン

防水のためにプラバンを使いました。

 

作品を裏側から水スプレー

上記にある用意するものの中に「プラ板・アクリル板」と書きましたが、

描いた作品をもう一度裏側から水スプレーをかけるために、

作品をおいた台が濡れてしまうと画面側に水が伝わってしまい、

絵を壊してしまうので、浸透しない物の上で水スプレーの作業をしました。

繰り返しになりますが、水スプレーでをやり過ぎると、

作品側までしみて、作品が滲んだりぼやけたりします。

注意しながら水スプレーをしました。

 

 

べニア板にホチキス止め

画面側まで水分がしみ過ぎず、作品のしわが取れて平らになったら、

べニア板にホチキス止めをします。

 

 

パネルへの水張りや、テープ止めではないので、少し多めにホチキスで留めないと、

ホチキスとホチキスの間がまたゆがんでしまいますね。

 

平にして一晩しっかり乾かします。

 

 

べニア板からのはがし作業

一晩しっかりおいて完全に乾いたらはがす作業をしました。

 

 

ヨレが治った作品

あれだけ歪んでいた作品がこのくらい伸びれば良いのではないでしょうか。

 

 

額縁に合わせてみても、ゆがみはほとんど感じなくなりました。

まとめ

絵を描くときに水張りするのが結構面倒くさいときが。あります

washioに限っての話しかもしれないのですが、

サイズが大きい作品は木製パネルに水張りしたほうが描きやすいのですが、

小さいサイズでは水張りするほうが面倒だと思ってしまいます。

本格的に描く方からすれば、お叱りを受けると思いますがご容赦ください。

今回はwashioみたいな慌て者のための自分の体験を記事にしました。

自分の店に飾るくらいの作品ならば、ゆがんでいても無理矢理額縁に入れてしまうのですが、

お客様にお譲りする作品だとそうはいきません。

 

今回はご依頼作品を、しっかりと水張りして描いたのですが、

木製パネルからはがした跡の角が気になってしまい、

アイロンをかけたら絵全体がゆがんでしまった。というところから始まりました。

せっかく描いた作品をよりきれいに額装したいと言う思いから、勉強不足でアイロンをかけてしまい

かえって酷いものにしてしまいました。

しかしもう一度描きなおす気持にもなれずにいましたが、

また描きなおすならと言う思いで、ダメもとで試した方法です。

絵を描いていて、いろいろな失敗があります。

でもそれを工夫することで、失敗を繰り返さなかったり、

失敗を克服したりすることを覚えます。

まるで人生みたいですね(笑)

 

と言うわけで、ここまで読んでいただきありがとうございました。

これからも少しでも、皆さんの参考・暇つぶしになるような記事を載せたいと思いますので、よろしくお願いします。

washio

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