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自分らしい作風を考えるための備忘録2マチエールとは何?

 

自分らしい作風を考えるための備忘録2マチエールとは何?

こんにちはwashioです。

自分らしい作風を考えるための備忘録2マチエールとは何?

今日はマチエールについて記録をしていきます。 そもそもなマチエールとは何かを考えていきます。

そもそもなマチエールとは何か?

美術でいうマチエールとは、作品の材料や材質を意味するフランス語。でも実際に使われるその意味は。

私がマチエールという言葉を初めて聞いたのは、この備忘録にもありますがモデリングペーストで新作風を考えられないかと悩んでいた頃。

キャンバスにモデリングペーストで色々なことを試していた頃に、ネットで下地の表現やそれに使用できるメディウムを調べていた時に出てきた言葉です。

なんとなく響きがカッコよくて覚えていたところ、当時美容室を利用していただいていた日本画を描いていたお客様に「不織布を使ってマチエールを作っている」

というお話を聞き、やはり下地に面白い効果を作ってから絵を描くということで、日本画でもマチエールという言葉を使い下地効果を出す事があるんだと知り驚いた記憶があります。

その辺から前の備忘録で書いたように色々な道具や画材を使ってマチエールを作ることにハマっていきました。

 

自分らしい作風のためのマチエール

 

モデリングペーストでマチエールを作るから始まりましたが、油彩画の作品を見ると絵の具そのものをペインティングナイフなどで盛り上げて質感のある表現をされている方も多くいました。

そこでふと思い立ち、モデリングペーストをローラーでひきながらマチエールを作ったのを、アクリル絵の具を直にローラーでひいて作品にしては?

早速試して見ました。

 

アクリル絵の具をローラーでひいてマチエールを感じる表現

この作品が最初に単色で絵の具をローラーでひいた作品

ひきかたはモデリングペーストの時と全く同じで、単純に絵の具を全体に出して、ペインティングナイフでならし、ローラーでゆっくりひくとこうした跡が残ります。

これに気をよくして、さらに何色かの絵の具を出して表現しました。

これはモネの睡蓮をイメージして配色し、ローラーでひきました。

なんとなく睡蓮の池のイメージになり自分的には満足しましたが、自分の周りの人たちには理解を得る事ができずに、アトリエの棚の中で眠っています。

作り方は大体の配色具合を、配色アイデア手帖を参考に絵の具をキャンバスに配色して、ローラーをかけました。

配色アイデア手帖

 

この本と、和のテイストで紹介されているこの本を私は 愛用しています。

 

それぞれ一冊は必要かと思います。

 

そこから発展して、色々な色味の作品を沢山制作したのですがなかなか人々には受け入れてもらえず、またまたアトリエの棚に眠っています。

 

しかし上手にこの技法を生かし 作品制作に加えればきっと素晴らしい新たなものが生まれると信じて、毎日精進しています。

また絵画としての作品の一部分にこの技法を加え、成立させようと苦心したものもありますので、ここに記録しておきます。

これは

これは草原の向こうに見える城を描いた作品ですが、手前の草原の部分を絵の具を配置してからローラーでひいて新たな表現を試みました。

奥からだんだんローラーん目が荒くなっているのがわかると思います。

苦心した割には周りにあまり評価されなかった作品です。

 

上の作品は月に向かって長く続く道。

その両脇には月に照らされた大地がある。

その大地をモデリングペーストを塗り、ペインティングナイフを使って奥に進むほど凹凸小さくなるように表現しました。

こうして作った作品は平面絵画ですが、よく見ると小さな立体の集積。

そんな新しい表現をした作品です。

これはまだまだ途上中で、もっと空を重ねていきたいと思っています。

 

新たな発想で試したものをうまく行かなくても引き出しに残す

良い表現ができないのでそのまま

新たな発想で試したものを うまく行かなくても引き出しに残す

としました。

小さなことから思い切ったことまでアートは試すことの連続だと思っています。

全然うまく行かないと思っても、記録をして残しておく。

これは次のステップに行くための小さな部品になるかもしれない。

そう思って実際に役に立っている事が沢山あります。

上記のような絵画の一部にマチエールを使った作品を描く。

それ自体は全然ダメでもそこから発展して何かできるかもしれない。そう思って引き出しに記録しておきます。

この備忘録もその一つです。

歴史の中で伝統的なものでも、自分にとっては新たな発想だったりする

以前 印象派の画家たちの作品を見て、それらしい絵を描いてみた事がありました。

これは私にとって新しい発想なのです。

もちろんそれを見せた周りの人々は、これ誰の模写?

印象派だよね。

と言われましたが、自分の中では新たな発想なのです。

 

 

こうしたマチエールの効果で、見えない風を見せてみたり、風に向かう鳥たちを表してみたりと、試行錯誤はつきません。

 

これらの作品もそうなのですが、なんとなく印象派の作品を真似たような絵ですが、この画面にはマチエールを施してあり、構図が決まってから流れを考えてジェッソをローラーでひき、作画しました。

この作品をみてもらった人たちは、絵は好きだけれど自分では描かない人たちなので、その工夫はわからなかったようです。

説明すると「こんな少しの工夫って、やってもやらなくてもあまり変わらないんじゃない」

そん意見ももらいましたが、それはそれで言わせときました(笑)

こうした小さな工夫や発想の積み重ねがアートの世界では大切だと私は思っています。

他人は気にならなくても自分だけは納得したい。

それも自分らしい作風の一歩だと思っています。

引き出しを開けながらしまったものを参考に進歩させる

ひい出しを開けながらしまったものを参考に進歩させる

そのままなんですが、今日記録したやり方でちょうど最近の作品の一部として使っています。

細かい部分は次回の記事に記録しようと思っています。

 

どんな失敗でも、上手にいつかいかせば失敗にならない。

試した時間もお金も無駄ではない。

毎日自分に言い聞かせる言葉です。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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これは私の備忘録ですが、少しでも役立つようならどんどん使ってください。

それからすべて自己責任でお願いしますね。

よろしくお願いします。

washio

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