画家として 絵を描く

絵のタイトル付け方はどうしていますか?魅力的なタイトルの付け方。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「ひまわり(3本)」 (1888)

こんにちはwashioです。

皆さんは自分で描いた作品のタイトルをどのようにしてつけていますが。

私は普段何気なく描いたものそのものや、雰囲気でつけていましたが、あることからタイトルの付け方も重要だと言うことに気づきました。

と言うお話をしていこうと思います。

 

タイトルは、無いと不便?あると便利?

タイトルはつけないと不便なことがあるのでしょうか。つけた方が有利なことってあるのでしょうか。

展覧会の出品

 

先日、画家さんたち合同の展覧会にさそわれて私も出品したのですが、キャプションをつけるのでお願いしますと言われ、ちょっと照れました。

キャプションと言うのは、タイトルや素材の情報を描いた札のことですが、搬入までの時間がなかったので、あまり深く考えずに決めてしまいました。

この時出品した作品は「レオナルドディカプリオ」を描いた鉛筆画でした。

タイトルは「俳優」としました。

一目でレオ様とわかる仕上がりでしたので、むしろ俳優と付けましたが、抽象的な作品や、メッセージを込めた作品でしたら、タイトルがあったほうが見る方に対しても親切だと思います。

 

見る方への印象付け

画家としては、自分の作品を見ていただき、覚えていただきたいという思いがあります。

もちろん作品自体がダメならそれまでですが、作品とタイトルのバランスで、より印象付けが出来るかなと思います。

小説のタイトルも共通するとことがあるので参考にして見ましょう。

むしろ小説はタイトルでその本を読む方の手にしてもらえるかどうかですので、かなり重要だと思います。

ある小説家の方が言っていました。

  1. 小説のタイトルは作品に対するイメージの象徴
  2. タイトルに使う文字数によって書き手が望む作品の在り方

小説家の言うことは違うなーって感心したことを覚えています。

ですので私たち画家もタイトルをつけるときに

上記のことも考えてつけるのも良いかもしれません。

1.作品に対するイメージの象徴

ここでは3種類の方法が考えられます。

・内容を抽象的に表すもの。

「希望Ⅰ」

グスタフ・クリムト 「希望 I」 (1903)

この作品は妊婦の裸を大胆に描くというあまり選択されることのない主題を選び、生命の誕生を予感させるるとともに死者といったモチーフを合わせ見る人を困惑させた。

 

・フレーズを使うもの

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」

ポール・ゴーギャン 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 (1897)

この作品はゴーギャンがタヒチでの貧困と病苦に加え、最愛の娘の死を紙って絶望のどん底で詩を考え命を絶つ前に遺言として咲いた作品と言われています。

 

 

・あえて曖昧な表現をして興味を持たせるもの。

「通りの神秘と憂愁」

ジョルジョ・デ・キリコ「通りの神秘と憂愁」(1914年)

この作品は、第一次世界大戦がはじまった直後の1914年に描かれており、当時キリコが従軍する前年の作品で、戦争に対する不安が反映されているようにうかがえます。少女はキリコ自身、大きな彫像の影は戦争や詩を暗喩しています。

 

2.タイトルにつかう文字数

タイトルに使う文字の数によって見る人の想像をコントロールする働きもあります。

・長いタイトルをつける。

 

「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」

ターナー「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリ1820年ーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」

この作品は、ラファエロをオマージュして、その恋人のフォルリーナまで登場させて描いた作品。確かに作品名で説明しないと何を描いたのかわからないかもしれませんね。

 

・短いタイトルをつける。

短いタイトルの作品は沢山あります。

ズバリ「朝」「夜」「夢」「愛」「恋」などそのものズバリな感じがきもちいいです。

「島」

washio「島」208年

わー。

しらばっくれて自分の作品を載せてしまったー。

 

 

一般的な絵画作品のタイトルの付け方

絵のタイトルには決まりごとがあるのでしょうか。

調べてみると、タイトルは何でも良いという事ですが、展示する場所や内容によっては、政治的な意味合いを込めたりすることが出来ない場合もありますが、原則的には何でも良いのだそうです。

ですのでどんなタイトルをつけるかは自由なのですが、実際せっかくつけるタイトルなのですから、なんでもよくてもどうでも良いわけではありません。

私が教わったタイトルの付け方を参考に、ご紹介しようと思います。

 

色のイメージからタイトルをつける

washioの作品です「蒼の世界から」

作者によっては作品の色にこだわりをもって描いている方も多いかと思います。

例えば風景なら空の青とか夕暮れの赤とかそんな感じでタイトルに色を組み込んでいく。

 

青系ならば「青の世界」「青」「蒼」「群青」など色をタイトルにつける方も沢山います。

たまたま青系統並べたのは今washioがちょっとだけ青にこだわっているからです(笑)

この様な工夫は見る側からしても大事なところだと思います。

作品を観ていただくだけではなく、想像していただく事で心に残していただける努力もありかなと思います。

 

 

詩や歌詞のフレーズから引用する

詩や歌詞のフレーズから引用するという方法ですが、これはそのフレーズを使うことで、作品のイメージをより強く深めることのできる方法です。

ただ詩や歌詞にも著作権があるので、一部を参考にするという程度にとどめましょう。

 

「夕暮れどき川沿いの道」

washio「夕暮れどき川沿いの道」

これもwashioの物ですが、このタイトル「夕暮れどき川沿いの道」はゆずさんの「夕暮れどき」のフレーズの一部からいただきました。

ただの夕焼けが雰囲気のある夕暮れ時に変わりました。

 

作品内のモチーフから連想する

作品の中のモチーフから連想するというものですが、これはタイトルをつけるのに一番よく使われるし、一番実行しやすい方法です。

モチーフそのままでも良いと思いますが、一文字、一言、付け加えるととても良くなります。

例えば、犬をモチーフにした作品だとしたら、「犬」より前出した色を使って「青い犬」なんてのもいいかと思います。

「幸せを呼ぶ葉」

これもwashioの作品ですが、最初は「leaf」でしたが、ちょっとカッコいいようですが、まったく覚えてもらえないようなタイトルでしたので「幸せを呼ぶ葉」に変えました。逆にこれはダサい感じですが、覚えてもらいやすいタイトルです。

 

 

つけないという手も

タイトルは絶対につけなければいけないかというと、そうではありません。

よく「無題」という作品も見かけます。

しかし自分の作品を複数並べなくてはいけないときに、すべて「無題」というわけにはいきません。

やはり人様に見てもらって、覚えてもらうということも重要なことですよね。

また「無題」とした場合は、タイトルをつけないことの理由を説明したものがあると、親切かもしれません。

 

タイトルをつけるタイミング

ここではタイトルをつけるタイミングについて考えてみましょう。

 

作品を描く前

washioはほとんどの場合作品を描いた後にタイトルを付けますが、作品を描く前に大まかなタイトルをつけることはあります。

例えば依然に飼っていたペットの犬ですが、名前を「rin」と言います。

ですので「rin」を入れたタイトルを付けることにして描きはじめました。

「Rin・鈴」

「Rin・鈴」2017年

結局「rin」だけではつまらないので漢字で書いた「鈴」を付けて「Rin・鈴」としました。

タイトルとは、かなり自己満足なところでもありますが、見る人に少しでも覚えていただきたいという思いは大切です。

 

作品を描いた後

繰り返しになりますが、私はほとんど作品を描いた後にタイトルを付けます。

出来上がった作品を前に、イメージをめぐらして、今までご紹介してきたようなやり方でタイトルをつけていきます。

でも時には前もって大まかなタイトルを付けてから、作品を描き始めるのも刺激があっていいですよ。

 

 

まとめ

今回この記事を書くにあたって、日ごろのやり方を改めてまとめてみました。

以前はタイトルに関してはあまり深く考えずにいましたが、作品はタイトルまでが作品だということが、作品を描くほどに感じてきました。

昔は自分が納得する作品ができればをれで良かったのですが、

人に見てもらいたい。

人に覚えてもらいたい。

人に認めてもらいたい。

そんな風に考えるようになるにつれて、タイトルの重要性に気が付きました。

皆さんもどうせ描く作品なら、タイトルにもこだわってみませんか。

 

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。

少しでも皆さんの役に立てたり、暇つぶしになればと思い記事を書きますのでよろしくお願いします。

 

washio

 

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