画材・道具

アクリル絵の具の乾きを遅くして、グラデーションなど表現力を高めよう。

 

こんにちはwashioです。

アクリル絵の具は乾きやすさが特徴の一つですが、ゆっくり乾いてほしいときもあります。

当時私が知っていればもっと良かったのにということを記事にしました。

 

アクリル絵の具の乾きを遅くしたい時

 

乾きの早いアクリル絵の具は、作業効率が良くととても使いやすい反面、グラデーションや垂らし込みなどの技法を使うとき、サクサク乾いてしまうとその表現がし難いですよね。

 

当たり前のことですが、絵の具が乾かないうちに違う色の絵の具を重ね、筆や刷毛でぼかしてムラの無い状態を作りますよね。

その時乾きが早いと、ムラだらけの汚いグラデーションになってしまいます。

絵の具にもっと多くの水を含ませれば良いようですが、そうすると絵の具自体が薄くなってしまって隠ぺい力が減り、それもまたムラになる原因です。

 

また垂らし込みをするときも、最初に塗った絵の具が乾かないうちに、たらしこんだ絵の具のにじんだ表現が目的なのに滲む前に乾いてしまうときれいな表現が出来ません。

 

アクリル絵の具の乾きを遅らせるメディウムがある。

 

アクリル絵の具には 絵具と一緒に使ってのさまざまな表現をサポートするメディウム(媒体)というものがあります。

絵具に艶を与えたり、下地を調整するための地塗り材や盛り上げようの素材などがあります。

また乾きをゆっくりさせることが出来るメディウムがありますので、私の使うものをご紹介しますね。

乾きをゆっくりにさせるメディウム

ゴールデンアクリリックス「リター・ダー」

 

これはターナーから発売されているゴールデンアクリリックスの「リター・ダー」です。

この商品は、絵具の乾燥時間を遅らせるためのメディウム。水彩画タッチのぼかしを生かした画面やグラデーションを描くときに便利です。 また筆あとの残らないなめらかな画面をつくりたい場合などに使用します。

原液を絵具に混ぜて使うと、乾燥時間を遅らせる働きになります。

透明で使っても絵具の色は変わらず使いやすいです。

混ぜる目安は15%以下でそれ以上混ぜるとべたつきが出て使いずらくなります。

そのほか私は、水に薄めてスプレーし、パレットに出した絵具の乾燥を防ぐために使ったりもします。

流れない程度に多めに霧吹きをしてラップをすると、1週間くらい使えますが、品質はだんだん落ちていきます。

 


 

リキテックス「スロードライブレンディングメディウム」

 

リキテックスの「スロードライブレンディングメディウム」です。

この商品も乾燥時間を遅らせるメディウムです。やはり水彩絵の具のタッチのように描くことができますし、ぼかしたりグラデーション描くときも役立ちます。

乾燥速度は約40%遅らせる働きがあります。

原液を絵具に混ぜて使いますが、こちらの商品は混ぜる量に制限がなく、沢山混ぜると乾燥はもちろん遅くなり、透明水彩のような透明感が増します。

こちらは色が乳白色なので、絵具に混ぜると少し白っぽくなりますが、乾くと乳白色の影響がなくなります。

こちらもリター・ダーのように水に薄めてスプレーし、パレットに出した絵具の乾燥を防ぐために使うこともできます。

 


 

まとめ

ゴールデンアクリリックスのリター・ダーもリキテックスのスロードライブレンディングメディウムも用途はほぼ同じですが、原液ではリターダーのほうが少しとろみがありスロードライブレンディングメディウムのほうがシャバシャバです。

私は描く物や、室温によって使い分けています。

冬季など乾燥の強い季節はリターダーのほうが使いやすい気がしました(私見です)

アクリル絵の具には沢山の使えるメディウムがあるので、メーカーのサイトなどをよく読みチャレンジしてみると、良い作品を創る近道になると思います。

これは私が独学で使いまくった感想なので、参考として自己責任でお願いします。

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

これからもよろしくお願いします。

washio

 

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