アクリル絵の具は乾きやすさが特徴の一つですが、ゆっくり乾いてほしい時もあり
ちょっと知っていればもっと良かったのにということを記事にしました。
アクリル絵の具には沢山のメディウムがある。
アクリル絵の具には 絵具と一緒に使ってのさまざまな表現をサポートするメディウム(媒体)というものがあります。
絵具に艶を与えたり、下地を調整するための地塗り材や盛り上げようの素材などがあります。
今回は私がよく使う乾きをゆっくりにさせるメディウムをご紹介します。
ゴールデンアクリリックス「リター・ダー」
これはターナーから発売されているゴールデンアクリリックスの「リター・ダー」です。
この商品は、絵具の乾燥時間を遅らせるためのメディウム。水彩画タッチのぼかしを生かした画面やグラデーションを描くときに便利です。 また筆あとの残らないなめらかな画面をつくりたい場合などに使用します。
原液を絵具に混ぜて使うと、乾燥時間を遅らせる働きになります。
透明で使っても絵具の色は変わらず使いやすいです。
混ぜる目安は15%以下でそれ以上混ぜるとべたつきが出て使いずらくなります。
そのほか私は、水に薄めてスプレーし、パレットに出した絵具の乾燥を防ぐために使ったりもします。
流れない程度に多めに霧吹きをしてラップをすると、1週間くらい使えますが、品質はだんだん落ちていきます。
リキテックス「スロードライブレンディングメディウム」
リキテックスの「スロードライブレンディングメディウム」です。
この商品も乾燥時間を遅らせるメディウムです。やはり水彩絵の具のタッチのように描くことができますし、ぼかしたりグラデーション描くときも役立ちます。
乾燥速度は約40%遅らせる働きがあります。
原液を絵具に混ぜて使いますが、こちらの商品は混ぜる量に制限がなく、沢山混ぜると乾燥はもちろん遅くなり、透明水彩のような透明感が増します。
こちらは色が乳白色なので、絵具に混ぜると少し白っぽくなりますが、乾くと乳白色の影響がなくなります。
こちらもリター・ダーのように水に薄めてスプレーし、パレットに出した絵具の乾燥を防ぐために使うこともできます。
まとめ
ゴールデンアクリリックスのリター・ダーもリキテックスのスロードライブレンディングメディウムも用途はほぼ同じですが、原液ではリターダーのほうが少しとろみがありスロードライブレンディングメディウムのほうがシャバシャバです。
私は描く物や、室温によって使い分けています。
冬季など乾燥の強い季節はリターダーのほうが使いやすい気がしました(私見です)
アクリル絵の具には沢山の使えるメディウムがあるので、メーカーのサイトなどをよく読みチャレンジしてみると、良い作品を創る近道になると思います。
これは私が独学で使いまくった感想なので、参考として自己責任でお願いします。