こんにちは。washioです。
アートの世界で生きていきたいと思っている人は沢山います。
もちろん私もその一人です。
とは言えアートの世界と言ってもとても広いし、生きていくにはお金を稼がないといけません。
今のアート市場が一体どんな感じなのかデータを知ってから考えましょう。
目次
アートで生きていきたい。どの辺を目指せばいいの?まずはデータから
アートで生きていきたい。どの辺を目指せばいいの?まずはデータから見ていくと、なるほど難しいものを感じます。
世界のアート市場
世界最大級のアートフェア「アート・パーゼル」が2018年に発表した世界のアート市場規模は、2017年世界におけるアートの売上は、637億ドル日本円にしておよそ7兆1334億円です。
2000年を過ぎたあたりから基本的に増大する傾向にあります。リーマンショックを機に下落はしたもののすぐに持ち直し、更にアジア地域の市場、オンライン市場の増加も手伝ってアート市場はこれからますます伸びていくものと言われています。
日本のアート市場
日本のアートフェア最大と言われる「アート東京」の2018年の発表によれば美術品や展覧会なども含むアート産業は、3280億円。
また高額資産(およそ5000万ドル以上)を保有する人の国別割合は、アメリカの49%やちゅうごくの13%にくらべてにほんは1%程度。超高額の取引は日本ではまず難しいのが現実と言われています。
世界のアート市場シェア
アート・パーゼル&USAの報告書によれば、2017年、世界のアート市場のシェア1位はアメリカで42%。2位が中国で21%。3位がイギリスで20%。中国のシェアは2008年の9%から09年には18%とアップ。以降は米、中、英の上位3国は変わらず、継続して70%を占める。中国市場では、中国の現代作家と中国古美術が人気でアジア美術の価格を押し上げる要因に。
出典 pen 2019.2.15
バブル期の初め、1987年に安田火災保険がゴッホの「ひまわり」を2250万ポンド(約53億円)で落札したのは有名な話ですが、日本のアート市場は全世界7兆円以上ある市場の中の僅か0.5%にも満たないと言うことなので、本気で勝負したいアーティストは日本のアート市場は意識せずに世界を目指さなければ、アートは趣味程度にしておいて、堅実な仕事をしたほうが良いことになってしまいます。
それでもアートで生きていきたい
それでもアートで生きていきたい
(ここからのアートとは主に絵画のことと思ってください)
それでもアートで生きていきたいと思っている人は沢山いると思います。
ただ現実はアートだけで生きていくのは難しいと思います。
日本では欧米と違い、家を持てば絵を飾るという習慣がありませんでした。
もちろん住宅事情もあり昔の庶民の家は壁にある鴨居(カモイ)にフックをつけて衣服をかけるというのが壁の役割で絵画を飾るスペースもないのが現状でした。
最近の家はおしゃれになり鴨居のある壁もめったに見なくなるとともに、壁に絵を飾っている部屋も見かけるようになりました。
銀行や百貨店に行っても以前はアーティスティックな花が活けてあるのが良いほうでしたが最近はアート(絵画)が飾られている店舗のほうがおしゃれでいけてる感じがしますよね。
これからアートがわたしたち日本人の生活の中にどんどん入っていくと、それぞれの規模やジャンルでアートで生活していけるアーティストがふえていくんじゃなかとおもっています。
まずは一枚の絵が売れることから
アートメーターで売ってみた
アートで(絵を描いて)生きていくためにはまずは自分の描いた絵をお金に変えなけれがなりません。
washioが最初に絵を売ったのがArt-Mter(アートメーター)でした。
ここは作品の計り売りということで、サイズによって価格が決まり、サイトを見てくれたお客様が購入するという仕組みでした。
画家報酬は販売価格の55%アートメーター側が45%手数料支払います。そして売れた作品をアートメーターいったん送るのですが、送料は画家負担なので、販売価格によってはほとんど利益にならないこともあります。
販売価格は売れた作品の合計面積で決まり、最初じゃ1平方センチメートル5円から始めるというルールです。
例えばA4サイズのイラストを描いたとして、
21.0㎝×29.7㎝=623.7㎠
そこに5円をかけて販売価格は3.118円
そこから手数料を45%引くと1.715円
washioが利用していた当時は、クロネコヤマトの通常配達が850円くらいしたので、画家利益が860円ぐらいでした。
その当時描いていた作品が一枚2週間かかっていたので、売れたことは嬉しかったけれど、現実の報酬額に愕然としました。
とは言え初めて自分の作品が売れたということに関しては純粋にうれしい気持ちでいっぱいでした。
しかし描いていくうちに、労力と使った画材くらいにしか利益にならないと感じ、今は販売を中止しています。
販売上位の画家たちは、すごいペースで作品を仕上げて面積を広げているので価格も高めに設定できて、それを値引きして販売する形になっているのでお客様もお得感が出て 売れば売るほど売りやすくなる という構図になります。
ネット販売というのは、自宅から手続きが出来て、値段や交渉はネット業者が行ってくれるので、作家は作品を描いていればよいのですが、苦労した作品がわずかな対価で取引され、お客様の喜んだ顔も見れないのは少しむなしく感じます。
アートメーターは、購入してくれた顧客の情報は一切作家は知ることが出来ません。
直接取引されては困ると言うことなんでしょう。
それでもどんな方法でも進めて行って経験しなくては始まりません。
またアートメーターをきっかけにファンを集めてアートメーターを卒業した方もいます。
これだけネット社会が充実している時代。自信や確信が100%にならなくても、こういったサイトを利用して、自信をつけたり反省し発展に結びつけたりしていきましょう。
インテリアとしてお店においてもらう
私の場合親しくしている和食店のオーナーさんに作品をインテリアとして飾っていただき、作品に題名と作者としての私の名前を書いて展示してもらいました。
特別営業は頼んでいませんが、絵の話題になったときに私の話をしてくれます。
インテリアとして飾ってある作品がサンプルの役割をしてくれているせいか、そこから時々オーダーをいただけます。
数は多くないのですが、そこで欲しいといっていただいた方は必ず注文してくれます。
とりあえずは作品を見ていただく場所を増やす。
まさにマーケティングの商品購入プロセス「AIDAS」の A注意をひく・認知してもらえる環境をつくると言うことでしょう。
AIDASの法則とはダイレクトマーケティングでの商品購入プロセスです。
まとめ
アートで生きていくと言うことは並大抵のとではないようですが、一つの職業として考えると、簡単な仕事なんてありはしません。
私も駆け出しですが、一つの仕事と考えて
- 作品レベルの向上
- 目標を設定する
- 発信する
- お客様に届く行動
- お客様の声がきける環境を作る
- 購入できる状態を整える
- 購入の動機付(きっかけ・買う理由を作る)
など、ビジネスの側面からも考えながら、実行していきたいと思います。
こうしたマーケティングは、画家として難しいところですが、これが出来るかできないかが小さな画家が大きくなれる第一歩だと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
私もまだまだこれから画家として生きていきたい一人なので、皆さんと一緒に幸せな人生にたどり着けたらいいなと思っていますのでよろしくお願いします。