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■ 珈琲は“おもてなし”だった
前回の投稿で、珈琲の自家焙煎について少し触れましたが、
今日はそのきっかけとなった、私が“珈琲焙煎”にハマっていった話をしてみたいと思います。
もともと私が美容室をやっていた頃、
お客様へのサービスとして、通販で取り寄せたコーヒーをお出ししていました。
いろいろな産地や銘柄のものを試しては、
「珈琲通」などと気取っていたものです。
■ 友人がくれた、小さな紙袋
ある日、友人がいくつかの紙袋を手にやってきて、こう言いました。
「おまえ、コーヒー好きだったよな。この珈琲の味、飲んで感想を聞かせてほしい」
詳しく聞いてみると、海外出張先で生豆を手に入れ、
自分で焙煎してみたのだそうです。
けれど、火加減や時間をいろいろ変えてみたものの、
どれが正解なのか分からなくなってしまった。
だから「感想を聞かせてほしい」ということでした。
■ 新鮮な香りに、驚かされた夜
その日の営業を終えた夜、私はさっそくその豆をミルで挽き、
ペーパーフィルターで珈琲を淹れてみました。
蒸らすためにお湯を少し注ぐと、粉の底からぶくぶくと泡が上がってきました。
(おや?)
後になって知ったのですが、これは「新鮮な豆ほど起きる現象」なのだそうです。
やがて、香ばしい香りに包まれながら淹れた一杯を口にすると──
それは、これまで自分が「美味しい」と思っていた珈琲とはまるで別物でした。
■ そして始まった“自由研究”
思わず友人に電話をして「とても美味しかった!」と伝えると、
今度は 浅煎り・中煎り・深煎り の3種類の豆を持ってきてくれました。
その時、彼はこう話してくれました。
「実はね、タイに知り合いができて、
そこで栽培されたコーヒー豆を生豆のまま日本に持ち帰るルートができそうなんだ。
それを家庭で焙煎できるような小さな機械を作って、販売したいと思ってる」
彼は金属加工の会社を経営していて、常に新しいことに挑戦する人。
「その機械ができたら、試作品を預けるから試してみて。
いろいろな意見が聞けるとありがたい」
──そんな言葉から、私の“珈琲焙煎生活”が始まりました。
■ 焙煎の日々、試行錯誤の2年間
もちろん、友人もコーヒーが好きというだけで専門家ではありません。
私自身も通販の珈琲で満足していた程度ですから、
理想の焙煎ができるまでには、かなりの時間と試行錯誤が必要でした。
火加減や焙煎時間。
豆の色や香りの変化。
そして、焙煎機の中の温度……
自分なりに調べて、試して、また失敗して、また挑戦して。
そんな日々の中で、少しずつコツのようなものが見えてきたのです。
■ 次回は、失敗とコツと──
次回は、そんな珈琲焙煎の失敗と苦労、
そしてようやく上手くいった時の感動──
さらに、安定した味に近づくために私が見つけた“ちょっとした工夫”について、
お話しできればと思っています。
どうぞ、お楽しみに。
☕️ あなたの珈琲ライフにも、こんな“自由研究”があるかもしれませんね。



